2010年2月14日日曜日

俳優として事務書の看板を背負うという事

今年で43歳になる。
一般的にはオッサンと言われる年代だが、中身はまだまだガキである。
事務所の専属俳優となってから数ヶ月が過ぎた。
私の所属する事務所は小さな事務所であるが、この間、何人もの男性が所属希望を申し入れて来た。
しかしながら、事務所代表は
「当事務所の男優は近藤がいる。今は近藤をスター候補として売る事に特化しており、その他専属は現在のところ入れる予定はない。」
と、丁重にお断り申し上げて来た。

その言葉に応えるべく、私は普段から言動その他身の周りの状況に慎重に配慮してきたつもりであった。

しかしながら、この数ヶ月、私の蚊帳の外で諸々あり、私はその都度代表から呼び出しを受け、事情説明をするという出来事があった。

政治家のように、私の蚊帳の外でと、男らしくない事は言いたくない。私は都度都度その責任を感じ、状況に対応してきた。

私から発する言動や行動、または、「善樹」ではなく「善揮」に対する誹謗中傷は、私個人を越えて所属事務所に対するそれとも捕えかねない状況が、私をとりまく。

俳優として看板を背負うという事は、つまりは自分の顔は会社の顔であり、常にその事を肝に銘じ発言や行動をとらなければならないという事である。

そのかわり、私達4人の所属者は、何かあった時には徹底して結束する。
他者が糾弾を受けた時は、徹底して擁護する。
大手事務所のように見捨てるような事はしない。
マフィアではないが、ここはファミリーである。

私もその掟に従っている。

私は事務書の看板を背負っている。
高飛車になるつもりは毛頭ないが、安易な出演依頼、または軽はずみな出演要望などはしないつもりだ。
仕事が空く状況でも、けして安く自分を出さない事。それが自身の品格を保つという事であり、看板俳優の宿命である。

若い俳優は、よりそのあたりを大事にしないと、取り返しのつかない事になる。

花が咲き誇るのは、短い間である。

だからこそ、大切にしなくてはならないのである。

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